すこしまとめ。
■違法ダウンロードとは
音楽や映画の作品を作った作者(アーティスト)には、著作権が与えられています。著作権とは、著作 権法という法律によって、無断で作品を利用(コピーやインターネットで送信することなど)させない権利 のことです。■違法ダウンロードはなぜ悪いのか
ただし、自分自身で楽しむことを目的に、音楽や映画をパソコンなどでコピーする行為は、 作者(アーティスト)に了解を得なくても、基本的に自由に行ってよいこととなっています。
しかし、インターネット上にある音楽や映画の中には、作者(アーティスト)に無断で掲載 (アップロード) されたもの(海賊版)もあります。
たとえ自分自身で楽しむことが目的であったとしても、海賊版の音楽や映画を、海賊版であると知りな がらパソコンなどに取り込むこと(ダウンロード)を「違法ダウンロード」と言い、刑罰はないものの、違法 な行為です。
特に、これらの音楽や映画が、CDやDVDとして正規に売られている場合などには、違法ダウンロー ドが刑罰の対象になる可能性が出てきます。
なお、違法ダウンロードの対象となる行為は、音楽の場合のように録音することや、映画の場合のよう に録画することを指します。
通常、音楽や映画はCDやDVDとしてお店で売られており、このCDやDVDが 売れると、それを作った 作者(アーティスト)のもとに収入としてお金が入ることになります。この収入により得られたお金は、さら に新しい作品を作るこ とに使われたり、作者の卵を育てることに使われたりすることなど により、より豊かな文化の創造につながることとなります。
ところが、海賊版の音楽や映画がダウンロードされると、作者には全くお金が入らず、 新しい作品を生みだしたり、次の世代の作者(を育てたりすることができなくなってしまいま す。
このように、違法ダウンロードは文化の発展に悪い影響を与えます。そこで、特に、CDやDVDとして 売られている音楽や映画の海賊版を、海賊版であると知りながらパソコンなどにダウンロードすることに ついては、刑罰の対象とすることとされました。
■違法行為になること
■違法にはならないこと
- 違法にアップロードされた映像・音楽だと知っていてダウンロードすること
- アップロードされたコンテンツの著作権者からの告訴がなければ、罪に問われることはない(「親告罪」)
- 2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金、あるいはその両方が科せられる
- 個人的に利用する目的であっても、コピー防止機能がついているDVDを自分のパソコンなどに取り込む行為(リッピング)
- コピー防止機能を解除するプログラムなどを作成や譲渡すること
- 適法に配信されている映像・音楽をダウンロードすること
- 海賊版コンテンツだと知らずにダウンロードすること
- YouTubeなどで海賊版コンテンツを見たり聞いたりすること(キャッシュは該当しない)
- メールで送られてきた海賊版データを自分のパソコンに保存すること
- 写真やテキストなどを自分のパソコンに保存すること
文化庁のサイトより