シャープ 格付け

 米格付け会社ムーディーズは、シャープの短期格付けを1段階引き下げ、投機的な「Not Prime(ノットプライム)」とした。短期格付けについて、8月3日に1段階下げており、投資適格で最低のレベルにしていた。シャープの格付けを巡っては、米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が先月末に長期と短期それぞれの格付けを「投機的」級に引き下げたばかり。米国の有力格付け会社2社による投機的水準への格付け引き下げになる。

 引き下げの理由について、短期債務増加と業績低迷によりシャープの流動性への圧力が続いていることを挙げた。6月末時点でシャープが短期債務残高が約7000億円に上っている点を指摘。金融機関や鴻海精密工業などと事業・財務の安定化に向けた取り組みを始めているものの、その効果が出るにはしばらく時間を要するという見方を示した。

 株価は200円を下回る値が続いており、社債の利率も高くなりそう。鴻海からの出資額も更に見直しがはいり、再建への道筋が険しくなった。このまま悪循環が進めば再生法の適用もありうるだろうか。


WEBニュースより

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