UASP=USB Attached SCSI Protocolの略
本来は名前の通りUSBにSCSIデバイスを繋げて使うためのプロトコルである。ただこのプロトコルを使ってHDDなどのストレージを接続するのが、USB 3.0では本命視されている。SuperSpeed USB Developer Conference Tokyo 2009でもLucidPortほか数社が、UASPが有利という展示を行っていた。
UASPの目的は、転送オーバーヘッドの軽減。
USB 2.0までで使われてきたMass Storage Class Deviceでは、BOT(Bulk Only Transport)が利用されてきた。このプロトコルは非常に簡単で、基本的にはSingle Threaded。
つまりHostがTransferを開始し、これを受け取ったDeviceがTransferを終了する。そして、そのTransfer終了の状態通知がHost側に伝わるまで、次のTransferは開始されない。
これは単純明快なプロトコルであるが、それゆえオーバーヘッドも大きい(概ね20%)。USB 2.0の場合、最大で480Mbps(=60MB/sec)の理論上の転送速度が得られるが、理論値に近い状態で駆動しても、12MB/sec分はプロトコルオーバーヘッドになり、実質的な転送速度は50MB/secに及ばない。
これがUSB 3.0だとさらにオーバーヘッドが悪い。USB 3.0では帯域も5Gbps(500MB/sec)に広がるが、BOTのオーバーヘッドにより、例えば2.4GHz駆動のCore 2 Duoの場合でも実質的には250MB/secどまりとなり(約半分!)、しかも12%ほどのCPU負荷になると見込まれている。
UASPはUSB 2.0と3.0の両方で利用できるが、UASPはBOTへの後方互換性を維持しており、さらにUSB 3.0での利用時は全二重動作を行う(BOTはUSB 1.1/2.0を前提に半二重動作となっている)ことで、USB 3.0における実質的な転送速度を400MB/sec近くまで引き上げられる、としている。
これを実現するにあたり、UASPはSCSIのソフトウェアスタックを利用する形でインプリメントを行った。このため、OSからみるとUASPドライバはあたかも(USBを利用した)SCSI Host Adapterとして見える形になる。
アプリとしては、ハンドシェイクの回数が減るので全体的なオーバーヘッド量が低減できるが、HDDではシークなどのために実質は変わらないかもしれない。主にSSDを使う人向けだろう。
本来は名前の通りUSBにSCSIデバイスを繋げて使うためのプロトコルである。ただこのプロトコルを使ってHDDなどのストレージを接続するのが、USB 3.0では本命視されている。SuperSpeed USB Developer Conference Tokyo 2009でもLucidPortほか数社が、UASPが有利という展示を行っていた。
UASPの目的は、転送オーバーヘッドの軽減。
USB 2.0までで使われてきたMass Storage Class Deviceでは、BOT(Bulk Only Transport)が利用されてきた。このプロトコルは非常に簡単で、基本的にはSingle Threaded。
つまりHostがTransferを開始し、これを受け取ったDeviceがTransferを終了する。そして、そのTransfer終了の状態通知がHost側に伝わるまで、次のTransferは開始されない。
これは単純明快なプロトコルであるが、それゆえオーバーヘッドも大きい(概ね20%)。USB 2.0の場合、最大で480Mbps(=60MB/sec)の理論上の転送速度が得られるが、理論値に近い状態で駆動しても、12MB/sec分はプロトコルオーバーヘッドになり、実質的な転送速度は50MB/secに及ばない。
これがUSB 3.0だとさらにオーバーヘッドが悪い。USB 3.0では帯域も5Gbps(500MB/sec)に広がるが、BOTのオーバーヘッドにより、例えば2.4GHz駆動のCore 2 Duoの場合でも実質的には250MB/secどまりとなり(約半分!)、しかも12%ほどのCPU負荷になると見込まれている。
UASPはUSB 2.0と3.0の両方で利用できるが、UASPはBOTへの後方互換性を維持しており、さらにUSB 3.0での利用時は全二重動作を行う(BOTはUSB 1.1/2.0を前提に半二重動作となっている)ことで、USB 3.0における実質的な転送速度を400MB/sec近くまで引き上げられる、としている。
これを実現するにあたり、UASPはSCSIのソフトウェアスタックを利用する形でインプリメントを行った。このため、OSからみるとUASPドライバはあたかも(USBを利用した)SCSI Host Adapterとして見える形になる。
アプリとしては、ハンドシェイクの回数が減るので全体的なオーバーヘッド量が低減できるが、HDDではシークなどのために実質は変わらないかもしれない。主にSSDを使う人向けだろう。
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