■経済学的フレームワークを身につける
□基礎
・『競争の作法』、斎藤誠、ちくま新書
・『競争と不公平感』、大竹文雄、中公新書
□応用
・日本の財政はいくら国債に依存しても破綻しない。国内で大半が消化されているから。
→何かが起こると予想されていることは、必ず起こる。 『国家は破綻する』、カーメン・M・ラインハート
・TPP加入で日本農業は打撃を受ける
→農地耕作の技術を輸出すべき。競争政策の導入
『さよなら日本農業』、神門善久、生活人新書
・人口減少でデフレに陥る
→人口に占める労働力人口の割合が低下する「人口オーナス」が根本的な問題である。 『人口負荷社会』、小峰隆夫、日経プレミア
・法人税を下げれば企業の国際競争力は向上する
→有利子負債の調達レートが問題。負債をどう最適化するかの最適化戦略。
『コーポレートファイナンス』、リチャード・ブリーリー、日経BP
・年金は破綻しない
→政治家と役人がグルになったつまみ食いにより破綻する。負荷方式から積立方式へ。
『年金は本当にもらえるのか?』、鈴木亘、ちくま新書
・近代イギリスに誕生した産業資本主義は禁欲的なピューリタンによって生まれた
→なぜつくり、売れ、消費したのか?
『イギリス近代史講義』、川北稔、講談社現代新書
・日本人は集団主義であり会社人間が多い
→日米比較。査定による賃金格差は日本が大きい、年功賃金も変わらない。
個人間の競争が激しい。
『日本産業社会の「神話」』、小池和男、日本経済新聞
・アダム・スミス『国富論』は神の見えざる手によって人間の利己的な行動が結果として
経済を発展させると主張
→同感により市場社会が成立する。非情な市場社会は誤読である。
『アダム・スミス―道徳感情論と国富論の世界』、堂目卓生、中公新書
・教育は経済成長に寄与する
→スイスは高度な工業化が進むが大学入学率は低い。
教育は大切だが、その最大の価値は生産性の向上ではない。
『世界経済を破綻させる23の嘘』、ハジュン・チャン、徳間書店