『自分の仕事をつくる』 西村佳哲 ちくま文庫

■自分の「仕事」を見直したくなる本。
お金を得る事は、今の都市社会では避けて通れない。しかし、真剣でない「仕事」は結局の所、自分を浪費しているだけなのだ。生きるためには意味を食べなければならない。「生きている価値がある」と思えなければ死しているのと同じ。

■仕事へ、整えるもの
求める仕事とは、自分の中へ他者を引き込んでいく事。その為に整えるべきは、
  • 空間のリデザイン
  • マネージメント
  • 意味の醸成

人間は「あなたは大切な存在で、生きている価値がある」というメッセージを、常に探し求めている生き物だと思う。p.10
作り手の観察力が低ければ、何でもすぐに完成する「できた」と思えるからだ。p.30
私達は色んな"自分の仕事"を他人や企業に委ねてきた。自らの仕事を外に託して人生を空洞化させている私と、そこから切り出されたどこかの誰かのための仕事をこなしている私は、同一人物だ。p.196
人間といいう生き物は、意味を食べて生きる動物。p.258
読み手にとって読書の効用とは自分の中にある「何か」に気づく事、それと出会うことにある。p.315

■引用
『一分間マネジャー』
『モチベーションリソース革命』 http://www.designit.jp/archives/2006/04/_3_1.html
「ルヴァン」 http://levain.chottu.net/



コメント