2009年4月2日木曜日

大宰府天満宮

福岡県太宰府市にある神社。菅原道真を御祭神として祀る天満宮の一つ。学問の神、天神様のお膝元として、初詣の際には九州はもとより全国から毎年200万人以上の参詣者がある。世阿弥の『老松』はここ大宰府を舞台にした物語。能では一番目に演じられる演目で初番目物(しょばんめもの)といわれ、能の後半で必ず神が現れ祝福をたれるのが特徴。この「老松」では老神が老人の面に白髪をたれた姿で登場し荘厳な『真ノ序ノ舞』を舞う。あら筋は梅津の某が夢のお告げで筑紫安楽寺(現在の太宰府天満宮)に行くと、老人(老松の精)と若い男(飛梅の精)が咲き誇る梅の垣を囲っている。飛梅とその脇の老松のいわれを聞くと、二人はそのいわれと梅と松が唐の国でも尊ばれたことを述べ、神々しい姿で去る。梅津の某が老松のかたわらに滞在してお告げを待っていると、老松の神霊があらわれ、客人を慰めようと様々な舞楽を奏し、神託を告げる。梅と松。