2011年12月26日月曜日

エネルギー使用製品のエコデザイン on EU

EUでは、「エネルギー使用製品のエコデザインに関する指令(EuP指令)」に代わり、「エネルギー関連製品のエコデザイン指令(ErP指令2009/125/EC)」が2009/11/20に発効した。


目的は、エネルギー関連製品の製造に当たりEU加盟国に共通する環境配慮設計の要件を導入すること、さらにはこれら製品のエネルギー効率や環境保護水準を向上させることにある。

エコデザイン要求の対象製品を従来の「エネルギー使用製品」から 「エネルギー消費に影響を及ぼす製品」(Energy-related Products)にまで拡大させたのが特徴。例えば、洗濯機、冷蔵庫、ヘアドライヤなどのエネルギーを使用する製品から、窓、断熱材、シャ ワーヘッドや節水弁などの水を利用する製品のような直接エネルギーを使用しない製品にまで拡大されることになる。


日本でもLot7に対応したACアダプタ(ACDC)などが発売され始めている。

具体化されているものには、
・住宅用照明(100W以上の白熱電球など)を2009年9月1日から撤廃(EuP指令, Lot19)
・多くの電子・電気機器が適用される水平規則となる待機電力、オフモード電力(Lot6)
オフモードおよび/または待機モードが利用可能であることが要求。
電力消費量は、「オフモード」は1.00Wを超えてはならず、
「待機モード」は情報または状態表示のみを提供する、または再開機能と情報、
もしくは状態表示の組合せのみを提供する状態にある機器は2.00Wを超えてはならない。
2013年1月からはさらに50%削減です。
・外部電源(ACアダプター Lot7)
無負荷状態と外部電源供給の平均アクティブ効率による消費電力を規定。
外部電源の無負荷状態の電力消費量は、
定格電力が51W以下の場合は0.30W、51W以上の場合は0.50W。
・シンプルセットトップボクス(SSTB地上デジタル受信機器 Lot18)
SSTBにはスタンバイモードの設定、自動電源オフ機能または類似機能を備える必要。
例えば、テレビの電源を入れて放置していると3時間で自動的にオフモードにする要求。
スタンバイモードの電力消費量は1.00W、アクティブモードの電力消費量は5W。
スタンバイ状態の表示機能がある場合は、さらに1.00Wの割り当てがある。
2012年2月25日以降は、スタンバイモードの電力消費量が0.50Wに削減、
新たに搭載したハードディスクの電力消費量の割り当てがされるなど厳しくなる。

◆製品カテゴリ
Lot1:ボイラ
Lot2:温水器
Lot3:パソコン、モニタ
Lot4:コピー機、ファックス、プリンタ、スキャナ
Lot5:テレビ
Lot6:待機電力
Lot7:充電器、外部電源
Lot8:オフィス用照明
Lot9:街路灯
Lot10:エアコン
Lot11:モータ、サーキュレータ、ポンプ、ファン
Lot12:商業用冷蔵庫・冷凍庫
Lot13:家庭用冷蔵庫・冷凍庫
Lot14:家庭用食器洗い機・洗濯機
Lot15:暖房用固体燃料燃焼機器
Lot16:衣類乾燥機
Lot17:掃除機
Lot18:複合型セットトップボックス
Lot18a:簡易型セットトップボックス
Lot19:家庭用照明
Lot20:独立式室内暖房機器
Lot21:集中暖房システム(セントラルヒーティング)
Lot22:家庭用・商業用オーブン
Lot23:家庭用・商業用コンロ・グリル
Lot24:業務用洗濯機・乾燥機・食器洗い機
Lot25:コーヒーメーカ
Lot26:ネットワークスタンバイ・ロス(ネットワーク接続時待機電力)
Lot27:家庭用無停電電源装置(UPS)
Lot1:冷凍・冷蔵庫(陳列棚・ウォークインタイプ等)
Lot2:変圧器
Lot3:音響・映像機器
Lot4:産業用・研究施設用炉・オーブン
Lot5:工作機械
Lot6:エアコン、換気システム
Lot7:医療機器

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