2017年6月4日日曜日

オリーブオイルと健康

オリーブオイルと健康に関係があるのか。
数年前から、人気が高まっているオリーブオイル。
この摂取が健康にとってプラスになるというとどうか?

 世界の地域ごとに、心臓疾患や動脈硬化の発症率に大きな違いがあり、その原因が摂取する油の種類にあるのではないかと仮説を立てたは、

 アンセル・キーズ博士たち何十年にもわたりヨーロッパの主要国や米国、日本など7カ国の食生活と心臓疾患・動脈硬化の関連性について詳細に調査した。

 それによると、ギリシャのクレタ島の住民たちは、大量にオリーブオイルを摂取する食生活を送っているのに、米国や北欧の人たちに比べると格段に心筋梗塞や動脈硬化になる率がい。
 米国や北欧の国々では肉やバターといった、動物性油脂を中心とした食事であるのに対し、ギリシャでは動物性油脂をほとんど取らず、オリーブオイルを多く摂る食事であることが注目された。

 オリーブオイルの持つ動脈硬化を防ぐ作用や、血中コレステロールのバランスを保ち、いわゆる「善玉コレステロール」を活性化させそれを増やす働きは、オリーブオイルの中に豊富に含まれているオレイン酸の作用であることが分かってきた。


 その中で重要な働きをするのがオレイン酸。

 オレイン酸が豊富に含まれているオリーブオイル=良質のエキストラバージンオリーブオイルだけがその健康効果を持ちうる。

 「エキストラバージン」オリーブオイルは、生のオリーブ果実を搾ったまま、ほかの一切の加工をせずに作られる油。普通のサラダ油や天ぷら油などは、基本的にほとんど無味無臭だが、大体の植物油は、素材の味が出ないように精製されている。

 ところが、エキストラバージン・オリーブオイルは、異なる様々な風味、時には辛く、また時には苦く、そしておしなべて緑の草原にたとえられるさわやかな青野菜の香気を備えている。土地土地にあるワインのようだ。こうした特徴を生かして、「油」なのに「調味料」のように使われることも多い。

 エキストラバージン・オリーブオイルがほかの一般のサラダ油などと異なる最大の特徴は、「油」であって「油」以外の成分が微量に含まれているところにある。油以外の成分を完全に除去する精製工程を行っていないため、植物が持つ様々な有用成分が微量に油分やわずかに残る水分に溶け込んで残っているのである。オリーブオイルが緑色をしていたりするのは、葉緑素がオイルの中に残っているからであり、また、こうした微量な成分が、ほかの植物油と大きく異なるオリーブオイルならではの特徴となっている。

NBのWEB参照