子供に教える「経済学」、小暮太一、青春出版社

比較優位説。
比較生産費説ともいい、リカードモデルの基本である。
比較優位を持つ財の生産に特化し、他の財は輸入する(自由貿易で)ことで、それぞれより多くの財を消費できるという国際分業の利益を説明する理論。

  • あらかじめ与えられた天然資源の存在量
  • 後天的に取得した資源の存在量
  • 科学技術上の優位も含む優れた知識
  • 特化(専門化)
を、その優位性の立ち位置とする。日本における資源(天然資源)はない。知識・暗黙知という資源、その特化によりその優位性を磨かなければならない。

問題点
  • 国を単位とした比較優位の経済。優位の根本として資本の存在。を考えた場合、比較劣位にある資本が優位にある国へ移動すると劣位は常に劣位のままではないか。
  • 効率化による供給量の増加には飽和の状態があるのではないか。
  • 行動経済的に考えた場合、優位の価値が単一ではない。
との理由から必ずしも比較優位が絶対ではない。

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