インフレと株式投資の関係

1. 割引率(Discount Rate)

  • 将来の利益やキャッシュフローを「現在価値」に直すための利率。

  • 通常は 「安全資産の利回り(例:国債利回り)」+「リスクプレミアム」 で決まる。

  • 割引率が高いほど、将来の利益の価値は小さく見積もられるので、理論株価は下がる。

2. リスクプレミアム(Risk Premium)

  • 株式投資は国債などの安全資産に比べてリスクが大きいため、投資家はそのリスクを引き受ける代わりに「上乗せの見返り」を求める。

  • この「上乗せ分」がリスクプレミアム。

  • 不確実性が増すとリスクプレミアムは上がり、結果的に割引率が上がって株価が下がる傾向がある。

3. 理論株価(Intrinsic Value)

  • 将来得られると期待される利益やキャッシュフローを、割引率で現在価値に直して合計したもの。

  • 代表的な計算方法は DCF(Discounted Cash Flow)モデル

    • 例:

      理論株価=来期予想利益割引率成長率理論株価 = \frac{来期予想利益}{割引率 - 成長率}

      (簡略化したゴードン成長モデルの場合)

まとめ(関係性)

  • 割引率 = 安全資産利回り + リスクプレミアム

  • 割引率が上がると → 将来価値を小さく見る → 理論株価は下落

  • 割引率が下がると → 将来価値を大きく見る → 理論株価は上昇


https://media.rakuten-sec.net/articles/-/36156?page=2



1. 株式益回りとは

  • 定義:株価に対する利益の割合

    株式益回り=1株当たり利益(EPS株価=PERの逆数1株式益回り = \frac{1株当たり利益(EPS)}{株価} = \frac{PERの逆数}{1}
  • 例えばPERが20倍なら、株式益回りは5%です。

2. リスクプレミアムとの関係

  • 株式益回りは、投資家が株式投資から「期待できるリターン」の目安。

  • 一方、安全資産(国債利回りなど)は「リスクなしのリターン」。

  • 株式益回り − 国債利回り = リスクプレミアム と整理できます。

例:

  • 株式益回り = 6%

  • 10年国債利回り = 2%
    → リスクプレミアム = 4%

3. 実務的な意味

  • リスクプレミアムが高い → 株式は割安に放置されている可能性(投資妙味あり)。

  • リスクプレミアムが低い → 株式は割高か、過度に楽観されている可能性(注意)。

  • ファンドマネージャーやエコノミストは、株式益回りと国債利回りの差を常に見て、株式市場全体の割高・割安を判断しています。

👉 まとめると:

  • 株式益回り = 株式リターンの期待値

  • 国債利回り = リスクなしリターン

  • その差がリスクプレミアムで、株式投資の魅力度を測る基準になる。

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