S&P500投信「本当の総コスト」計算 eMAXIS Slim(三菱)、楽天、野村

2024年1月25日から、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が信託報酬を引き下げ、米国S&P500インデックス投資信託で最安水準の楽天・プラスと並ぶ形になった!これはインデックス投資家にとって朗報。

手数料最安を公言していたeMAXIS Slimシリーズだが、楽天のコストよりも引き下げが遅れたのだろうか?引き下げが遅れた背景には、他社運用報告書の検討があったとされる。

現状のインデックス投資信託市場では信託報酬競争が激化している一方、総経費率やリターンの質も重要視される傾向がある。そのため信託報酬の目論見を見ているだけでは実際に支払っているコストがわかりにくい。そこで表にまとめて比較してみた。

特に新規設定の投信はその内実コストが不明点多いが、ここまでの成績を見てみると、規模の大きさに応じてその他コストが高くなる傾向が見て取れる。それでも楽天の信託報酬の低さが効いていて合計コストでも三菱は楽天に遅れを取る結果となる(報告書は1年経ってないので見込み)。そのため報告書が揃い始めた今になって三菱も追従する動きになったのだろう。


ちなみに冒頭で書いたように、三菱は1/25から信託報酬は0.018%下げる予定なので、最も最安となる。


eMAXIS Slim
(S&P500)
はじめてのNISA
((S&P500)
楽天プラス
S&P500
三菱野村楽天
純資産(億円)61,6483653,758
1年リターン36.55%36.53%36.72%
信託報酬目論見0.09372%0.09372%0.07700%
信託報酬実費用0.09300%0.09320%0.07620%
その他コスト0.00900%0.07460%0.00970%
総経費率0.10180%0.17080%0.08730%
売買手数料0.00200%0.04210%0.01290%
合計コスト0.10380%0.21290%0.10120%

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