好調な国の年金運用から学べること。投資に参考になるかも。

■GPIFの例

 日本の年金積立金は、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が運用しています。GPIFは、将来の年金原資を確保するために、現在の余剰資金を運用して増やしています。日本の人口減少に伴い、年金給付を受ける高齢者と年金保険料を負担する現役世代のバランスが崩れるため、積立金は年金制度を維持するために必要な時に補填されます。

 GPIFは、世界でも類を見ない245兆円という巨額の資金を運用しており、長期的に積立金の実質的な運用利回り1.7%(名目賃金上昇率+1.7%)を最低限のリスクで確保することを目指しています。2001年から2023年までの平均運用利回りは4.24%で、目標を達成しています。

 GPIFの基本ポートフォリオは、株式と債券にそれぞれ50%ずつ配分され、さらに国内と外国に半分ずつ分散されています。このポートフォリオは、個人投資家が参考にすることもでき、例えば、ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産)やiFree年金バランスが同様のコンセプトで運用されています。GPIFの管理運用委託手数料は0.02%で、コスト意識を持ちながら運用されています。このコスト海外の年金運用と比較しても非常に安い。市場のindex投資信託よりも大分メリットある。




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