『超訳『資本論』』 的場昭弘 祥伝社


〈教育を受けた若者が、定職もなく街にあふれ、庶民のなけなしの預金は減る一方。景気が伸びても、給料は上がらず、物価だけが上がった。悲しいかな、これが、資本主義の本当の顔である。/『資本論』をいったん遠くに放り投げた日本人は、いま再び拾い上げ、ページを開く必要に迫られている〉→この先の未来は資本主義の極みにある。
〈交換関係は、まず量的な関係として、つまり、ある使用価値がほかの使用価値と交換される比率として、時と場所によって絶えず変化する関係として現われる。だから、交換価値は、何か偶然的なもの、純粋に相対的なものである〉→
〈資本の立場からすれば、労働者は搾り取るだけの対象〉→資本とは剰余利益を生むだけのものであるのだ。むしろそれが正義であり定義。
〈資本主義社会は、労働力商品以外に売るものが無い労働者を創り上げる事で成立つ〉→土地を収奪し、生産性を上げ、労働力商品以外に売るもののない労働者過供給状態を作る事で資本主義は成立してきた。なんという国家暴力か。
〈資本とは、ものではなく、ものによって媒介された人と人との社会関係である。〉 →つまりは労働が主体であり、その労働価値(交換価値、再生産価値)の交換になるのだ。人の為に働く事が社会。
 


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