長期金利と短期金利

4月5日:最初の金融政策決定会合、異次元金融緩和導入を決定。
   「長期国債の継続的な買い入れを行う」とした。

保有残高を年間50兆円増加させるペースで毎月7兆円強買い入れる。買い入れの対象も40年債を含む全ゾーン。買い入れの平均残存期間をそれまでの3年弱から7年程度に延長した。
これによって債券価格の上昇=金利の低下が起こることを期待していた。

しかし、結果は逆。日本銀行が長期国債を大量に購入した結果、市場での日々の取引が少なくなり、国債を売却しようとすると価格が大きく変動してしまうようになった。

一方で、物価上昇率が徐々に高まっているにもかかわらず、長期金利がたいして上昇していない。
すると、銀行からお金を借りて材料を買って寝かせておくだけで利益が出る。そんな投機的な経済になると不安定なので、インフレ2%が達成されれば、いつかは長期金利は上昇する。

今は1%以下なので、皆はそれを数年後以降と予測しているのだろう。




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