モバイルOS Firefox Tizen 比較

引用だけ。

TizenやFirefox OSといった第3のモバイルOSに注目が集まる理由は、ベンダーと通信事業者の両者の双方に、米アップルや米グーグルの意向に振り回されることが多いiOSやAndroidの依存度を抑えたいという思いがあるからだろう。両プラットフォームはあまりにも強大になりすぎたために、逆にそれに依存しすぎることがリスクになる。通信量を自由に制御したい通信事業者の意向が見える。

「Tizen」は、韓国サムスン電子、米インテルが中心となって開発を進め、Tizen Associationがビジネス展開を推進するモバイルOS。モバイル向けのTizen Mobile(Tizen 2.0)と車載向けのTizen IVIの二つの流れが存在しており、前者はサムスン電子のプラットフォーム「SLP(Samsung Linux Platoform)」をベースにしており、後者はインテルを中心としたMeeGo 1.2をベースにしている。LiMo Foudationの資産も取り込んでおり、その流れからかTizen Associationには日本からもNTTドコモやNEC、パナソニック、富士通が参加している。HTML5を利用したWebアプリを全面的に採用するが、パフォーマンスが要求されるアプリケーションに対してネイティブアプリもサポートしている。現時点でTizen Mobileを採用した端末は登場していないが、2013年2月18日にTizen Mobile 2.0の正式版SDKが公開されている。


「Firefox OS」は、Mozilla Foundationが開発するオープンソースのモバイルOS。こちらはWebアプリとネイティブアプリのハイブリッド型であるTizenと異なり、すべてのアプリケーションをWeb技術であるHTML5、JavaScript、CSS(Cascading Style Sheets)で構成する思い切った仕様になっている。そのためJava VMなどの中間レイヤーを含まず、カーネルの上に直接Webエンジンを積むシンプルなアーキテクチャとなっている。これによってMozillaでは、100ドル程度のエントリークラスのスマートフォンでも十分動作するとしている。Firefox OSは昨年のMWCにおいて、既にスペインのテレフォニカが採用することを表明。まずはブラジルで発売したいとしている。端末については中国ZTEが搭載機の開発を表明しており、2013年上半期にも登場する見込みとなっている。日本との関係では、実はKDDIが1年近くにわたってFirefox OSの採用検討を進めている。同社ではFirefox OS搭載機をフィーチャーフォンの後継機のようなベーシック端末としての可能性を模索しているようだ。

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