『ソクラテスと朝食を』 ロバート・ロウランド・スミス 講談社

「吟味されない人生は生きる価値なし」（ソクラテス）
だからこそ日常に哲学をおこなってみる。

・目覚める
疑っているという事は考えているという事だ。そして存在しているものだけが考える事ができる。

・仕事をする
基本的なものの価格が上昇するにつれ、サービスに払う金額は減少し、私達は再び「現実的なもの」に目をむけるようになる。仕事はもっと基本的な形へと戻っていくだろう。

・サボる
個人の自由は、まさに降伏そのものを破壊し、精神のバランスすら破壊してしまいうるものである。自由だと、人間は施策に耽り過ぎるからというわけではない。個人というのはあてにならないもの。サボりは数少ない「大人の遊び」の一つとなる。サボるとは空想と現実の架け橋である、うまくバランスを取る事である。

・本を読む
ロランバルトは、テキストを作者から取り上げ「作者は死んだ」といった。読者は他ならぬ作者となり、様々な解釈の可能性を楽しみ、それを発信し、それによって本の創造者となる。あなた自身と本との関係はどこか特別でこじんてきである。たまたま他の人と同じ感情を得たならばそれは素晴らしい共犯関係である。

・同居人と喧嘩する
パートナーがパートナーであるためには、あなたとは違った存在でなくてはならない。


目次
目覚める、身支度、通勤、仕事、病院の予約、両親との昼食、サボり、ショッピング、休暇の予約、ジム、風呂、本を読む、テレビを視る、夕食をとる、パーティに育、同居人と喧嘩する、セックスをする、眠って夢を見る