TPPと農業

大勢において、自由貿易によって利益を手にするのは消費者である。
なぜなら、より安い価格でモノを手に入れることが出来るから、また、より多様な商品を手にできるから。政治家もそう言ふ。
TPPはその仕組みとなるのか。
今まで関税や貿易制限に守れていた供給者(ここでは農家)からすればこれは不利益である。
しかし、供給する側よりも消費者のほうが多いのだから供給者を守る理屈はない。
という資本主義的多数派理論が通る。

これに関する反論は農業の分野では食糧安全保障が不安、安価な輸入品で日本の農業は崩壊するという議論がある。
それは本当に正しいのだろうか?
TPPに反対しているのは農協だ。農協にとっては農作物の価格が下がると販売手数料が減るから。
まじめに農業をやっている経営者の中ではTPPは賛成と言う意見も多い。

農協の利益の源泉が週末しか農業をやらない兼業農家であることは有名。兼業農家のほとんどは専業農家よりも収入が高く趣味で農業をやっている人たちにもかかわらず、農協の必死のTPP反対運動は高齢化が進む貧しい農家の人々の声だという誤解も多い。
TPP反対は農業のためではなく農協のためにすぎない


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