■歌垣とは?
「歌垣(うたがき)」
「歌の掛け合い」を行う事、またはその集会の事。
歌垣は、東アジアに見られる文化。
元々神を祀るため、神を演じる男性と、巫女の役割をする女性の間の、対話型の歌である「かけあい」をした呪的信仰。
古代に行われた『歌垣』は、特定の日時に若い男女が集まり、即興的に歌を詠み合って、相互に求愛の歌謡を掛け合い、相手に思いを伝え恋人を得る手段であった。男と女が恋歌を掛け合い意気投合すれば、今後の約束をする。
若い男女は全員シンガーソングライターとなって合コンするものといえる。恋歌文化。またその歌や踊り、食事を楽しむ場でもあった。
■派生
「万葉集」以後も「古今和歌集」以下の勅撰和歌集に現れてくる。
このような民衆の対話歌は、やがて宮廷の相聞歌になり、奈良時代には、大勢の男女が歌い舞う宮廷の行事「宴」となった。
歌垣の恋愛歌の伝統が連歌・俳諧・短歌として幅広く浸透して今日にまで及んでいる。
「果して期りし所にゆきて歌垣の衆(ひとなか)に立たして/日本書紀」
今に伝わるわらべ歌「はないちもんめ」も、歌垣の形態をほのかに残しているとも言える。
■方法
ある人が和歌の上の句を詠み,その句に合わせて他の人が下の句を詠む(「歌合わせ」)
いくつかの唄を詠みあう(「友垣」)
即興で歌う。
愛をテーマにし、相手の気を惹くようにする
興(教養)が感じられる内容で、相手をうならせる。
■参考文献
『芸術都市の誕生』
かけ合ひの問答は、多くの人がよって、両方から歌をかけあわせる という歌垣の形。
歌垣の男女の間の歌の掛け合いは、恋の成就がかかる。
『Wikipedia』
互いに求愛歌を掛け合いながら、対になり恋愛関係になる。即興でうたう技量と教養を必要とし、なおかつ相手の気を惹かなければならない。歌謡の内容は求愛歌だけにとどまらず、創世神話歌、収穫歌、豊作労働歌、葬送歌などがある。特定の日時と場所に老若男女が集会し、共同飲食しながら歌を掛け合う呪的信仰に立つ行事であり、互いに求愛歌を掛け合いながら、対になり恋愛関係になるとされる。呪的言霊の強い側が歌い勝って相手を支配し、歌い負けた側は相手に服従した
『・・・』本田義憲
季節のサイクル,身体性のリズムにも応じて想像力を開く歓楽であり,日常性をこえて聖化されたお祭り騒ぎ,群集のカーニバルであって,神も心をにぎやかにした。〈筑波峯の会(つどい)に娉財(つまどいのたから)を得ざれば児女とせず〉などという俗偵もあった。しだいに農耕を離れ予祝性を低めて,成年・未婚の男女の成年のしるしや求婚・約婚を主とするものも増し,ひとりの女性を争って歌い勝って得るというような場合もあったようである。
『万葉集』
鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津(もはきつ)の その津の上に 率(あども)ひて
未通女壮士(をとめをとこ)の 行き集いかがう嬥歌(かがひ)に
人妻に 吾も交らむ わが妻に 他(ひと)も言(こと)問へ
この山を 領(うしは)く神の 昔より 禁(いさ)めぬ行事(わざ)ぞ 今日のみは
めぐしもな見そ 言も咎(とが)むな
「歌垣(うたがき)」
「歌の掛け合い」を行う事、またはその集会の事。
歌垣は、東アジアに見られる文化。
元々神を祀るため、神を演じる男性と、巫女の役割をする女性の間の、対話型の歌である「かけあい」をした呪的信仰。
古代に行われた『歌垣』は、特定の日時に若い男女が集まり、即興的に歌を詠み合って、相互に求愛の歌謡を掛け合い、相手に思いを伝え恋人を得る手段であった。男と女が恋歌を掛け合い意気投合すれば、今後の約束をする。
若い男女は全員シンガーソングライターとなって合コンするものといえる。恋歌文化。またその歌や踊り、食事を楽しむ場でもあった。
■派生
「万葉集」以後も「古今和歌集」以下の勅撰和歌集に現れてくる。
このような民衆の対話歌は、やがて宮廷の相聞歌になり、奈良時代には、大勢の男女が歌い舞う宮廷の行事「宴」となった。
歌垣の恋愛歌の伝統が連歌・俳諧・短歌として幅広く浸透して今日にまで及んでいる。
「果して期りし所にゆきて歌垣の衆(ひとなか)に立たして/日本書紀」
今に伝わるわらべ歌「はないちもんめ」も、歌垣の形態をほのかに残しているとも言える。
■方法
ある人が和歌の上の句を詠み,その句に合わせて他の人が下の句を詠む(「歌合わせ」)
いくつかの唄を詠みあう(「友垣」)
即興で歌う。
愛をテーマにし、相手の気を惹くようにする
興(教養)が感じられる内容で、相手をうならせる。
■参考文献
『芸術都市の誕生』
かけ合ひの問答は、多くの人がよって、両方から歌をかけあわせる という歌垣の形。
歌垣の男女の間の歌の掛け合いは、恋の成就がかかる。
『Wikipedia』
互いに求愛歌を掛け合いながら、対になり恋愛関係になる。即興でうたう技量と教養を必要とし、なおかつ相手の気を惹かなければならない。歌謡の内容は求愛歌だけにとどまらず、創世神話歌、収穫歌、豊作労働歌、葬送歌などがある。特定の日時と場所に老若男女が集会し、共同飲食しながら歌を掛け合う呪的信仰に立つ行事であり、互いに求愛歌を掛け合いながら、対になり恋愛関係になるとされる。呪的言霊の強い側が歌い勝って相手を支配し、歌い負けた側は相手に服従した
『・・・』本田義憲
季節のサイクル,身体性のリズムにも応じて想像力を開く歓楽であり,日常性をこえて聖化されたお祭り騒ぎ,群集のカーニバルであって,神も心をにぎやかにした。〈筑波峯の会(つどい)に娉財(つまどいのたから)を得ざれば児女とせず〉などという俗偵もあった。しだいに農耕を離れ予祝性を低めて,成年・未婚の男女の成年のしるしや求婚・約婚を主とするものも増し,ひとりの女性を争って歌い勝って得るというような場合もあったようである。
『万葉集』
鷲の住む 筑波の山の 裳羽服津(もはきつ)の その津の上に 率(あども)ひて
未通女壮士(をとめをとこ)の 行き集いかがう嬥歌(かがひ)に
人妻に 吾も交らむ わが妻に 他(ひと)も言(こと)問へ
この山を 領(うしは)く神の 昔より 禁(いさ)めぬ行事(わざ)ぞ 今日のみは
めぐしもな見そ 言も咎(とが)むな
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