「日本未来の党」が投開票日から10日あまりで分裂

先日の衆議院選挙では、社民党・共産党だけでなく、民主党も左派系議員が落選した。
代わりに、ある種のナショナリズム勢力が大きく伸び、新自由主義の傾向が伸びた。


世界的に、平等を志向する中道左派に行き詰まりが見えるが、日本も同じ方向に向かう。
中道的な路線は政治的に弱いのだろうか。

「日本未来の党」の分裂もその弱さが露呈した形。

小沢一郎氏が嘉田由紀子滋賀県知事を選挙用の看板として担ぎ出し、選挙が終わるやいなや追い出し。民主党離党者の延命のため、国民の原発に対する不安を利用したような党だった。ただ、分党した小沢代表側政党交付金まで受け取ったのは、新党を活用した集金ゲームに思える。額にして8億6500万円。政策もねられていない、税金を騙しとった様な党に見える。

嘉田知事の方が責任は重い。環境保護に取り組んできた長年の研究活動も霞んで見える。

良識派と目されていた女性知事までもが、まさに浮かれたとしか言いようのない軽挙妄動によって、「脱原発」の流れにブレーキをかける選挙結果を導き出すのに一役買う結果になってしまった。



今回の選挙で新自由主義的な傾向が強まった政治。
日本の相対的貧困率は15%程度。年を追う毎に強まってゐる。GDPは平坦な変化で貧困率が高まっているなら、生活の為にお金を必要としている人が増えているという事。金持ちだけが富を増やせば、更にお金が回らなくなる。富の再分配による社会福祉の充実や教育の機会均等を進め、働く者たちが家庭や地域社会で過ごす時間を増やしていく事が必要なのではないだろうか。

次の参議院選挙でさらに強まるか中道的な傾向へ揺り戻しが行われるか。


相対的貧困率:「貧困線に満たない世帯員の割合。貧困線とは、等価可処分所得(世帯の可処分所得を世帯人員の平方根で割って調整した所得)の中央値の半分の額をいう。」

WEBの資料から。

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