Evernote ノートブック タグ

Everoteにはノートブックとタグによる分類が出来るようになっている。
どのように使い分けするのが良いのだろうか?


■分類という行為の知的生産上の意味合い
分類という行為は、単に見やすくする、見返しやすくするという目に見える意味があるが、知的生産上の意味合いがその大元にある。

「正しい分類は事後的に生まれる」
分類は、自分に最も都合のよい、独自の分類法を考案するのがいちばんよい。といっても、はじめから分類を考える必要はない。正しい分類は事後的に生まれるものなのだ。
はじめに分類を作って、その分類の通りに情報を流し込んでいく方法は”整理”。確かに”分類”だが、先に”既存の”カテゴリ分けしている事ので、ここで言う”正しい”とは反する。”正しい”とは新しい何かのカテゴリ分類を生み出しているという意味だ。

居心地の悪さ
分類を目的とするなら、うまく分類できないアイテム(項目)の出現は、厄介もの以外の何ものでもない。しかし、分類はあくまで手段である。目的は知的アウトプットにある。そして、よりよき知的アウトプットのためには、そういうアイテムの出現に触発されて、嗜好の枠組そのものを考え直してみるほうがはるかに役に立つのである。
既存の分類軸に収まらない異質なアイテムの居心地の悪さ”を感じ新しい分類軸が生まれないかと試してみることが新しい発想を生み出す素になる。

何度も分類を変更してみる
新しいアイデアというのは既存のアイデアの組み合わせである、というのはよく言われる。新しい分類軸を見つけるとはまさに新しいアイデアの組み合わせを試してみる作業。試したことが無かったから対角線を引いてみる事。何度も分類を変更してみるのが良い。
Evernoteにおいて、情報をきちんとタグ付けしながら、タグそのものついて「新しいタグは何か無いか」と探していく作業が良いのだ。

▼では、Evernoteでは?
ノートブックはプロジェクト毎がよさそうだが、タグの方は悩む。

一般的に考えられるタグについて参考例があったので引用。
・重要度(重要、さほどでもない、暇つぶし・・・)
・緊急度(大変急ぎ、普通、後でもOK・・・)
・日付(2009年タグの下に1月~12月のタグを作る。あるいは年タグの下に2009、月タグの下に1月~12月タグ。これはGTDの備忘録フォルダと同じ運用方法)
・場所(大雑把な場所、具体的な場所、GPS情報・・・)
・人(人物名)
・自分の感想(面白かった、面白くなかった、不快、快適・・・)
・プロジェクト名(日付_プロジェクト名)
・タイミング(今日、明日、一週間・・・)
・ジャンル(政治、経済、科学、物理・・・)
・性質(一次資料、引用、ウェブクリップ・・・)
・キーワード(iPhone、Evernote、アプリ、フリーソフト・・・)

なるほど、時間・重要度・性質という類のものが多い。面白かったのは”感想”という分類。アウトプットを考えてノートブックを作成する上では、その情報をまとめて行く段階で分類していく方が良さそうだ。例えば1次情報・参考情報・感想ぐらいが良い。


Webや立花隆氏の書籍から引用。

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