1. 電子部品業界はアジアの成長を取り込んできた。
生産拠点の海外移転を進め、為替レートの影響緩和、固定費下げで収益体質を改善してきた。
◆リスク要因
海外生産比率上昇で収益悪化を低減してきた。しかし、
減益額のうち円高の影響は、円高幅が約10円で、約500億円、 減益額の約40%を占める。
2010年の中国沿岸部の月給は5万円、ここ数年は年率20% 上昇。2014年には13万円超となる。
と海外展開だけでは経営が困難な状況に陥るリスクがある。
◆見通し
日本製の強みはその信頼性にある。 日本勢がベストなら海外勢はベター。今の所。
その狙い先は市場が大きくて信頼性が求められる分野。 例えば自動車。
自動車の製造コストに占める電子部品の割合は平均すると 20%~30%。
2015 年度頃には40%~50%に高まる。
ハイブリッド車や電気自動車はモーター、電池、 電子制御部品がその構造の核となっている。
経済産業省「 自動車の電子化に係る欧州産学官連携と地域産業振興調査」
世界の自動車生産量が8000万台ぐらいになるので、 市場規模を100兆円としても、
増加分だけで数兆円規模の市場規模になる。
富国生命のレポートより引用
生産拠点の海外移転を進め、為替レートの影響緩和、固定費下げで収益体質を改善してきた。
2. 海外生産の増加による対応では限界。
3. 今後は価格交渉力を高めることが必要である。自動車の電子化に芽がある。
◆業績
電子部品業界の海外売上高比率は、2001年度:60% → 2010年度:69%
アジア地域向けで2001年度→2010年度で88%up。( 170%up@ドルベース)
電子部品業界の海外生産比率は、2001年度:50% → 2010年度:60%。
2011年度上期の主要電子部品企業の業績は、
売上高3兆円(前年同期比▲5%)、営業利益2,000 億円(同▲39%)
2001年度からピークの2007 年度の間に売上高は49%増加。
粗利益率で26%~27%、営業利益率は10%程度で常に推移。
原材料費/製造原価は、2001 年度の48%からピークの2007 年度には54%に上昇。
労務費/製造原価は、2001年度:16%→2010年度12% 程度。
材料費上昇・労務費減少の背景は海外工場の展開による3. 今後は価格交渉力を高めることが必要である。自動車の電子化に芽がある。
◆業績
電子部品業界の海外売上高比率は、2001年度:60% → 2010年度:69%
アジア地域向けで2001年度→2010年度で88%up。(
電子部品業界の海外生産比率は、2001年度:50% → 2010年度:60%。
2011年度上期の主要電子部品企業の業績は、
売上高3兆円(前年同期比▲5%)、営業利益2,000 億円(同▲39%)
2001年度からピークの2007 年度の間に売上高は49%増加。
粗利益率で26%~27%、営業利益率は10%程度で常に推移。
原材料費/製造原価は、2001 年度の48%からピークの2007 年度には54%に上昇。
労務費/製造原価は、2001年度:16%→2010年度12%
◆リスク要因
海外生産比率上昇で収益悪化を低減してきた。しかし、
減益額のうち円高の影響は、円高幅が約10円で、約500億円、
2010年の中国沿岸部の月給は5万円、ここ数年は年率20%
と海外展開だけでは経営が困難な状況に陥るリスクがある。
◆見通し
日本製の強みはその信頼性にある。
その狙い先は市場が大きくて信頼性が求められる分野。
自動車の製造コストに占める電子部品の割合は平均すると 20%~30%。
2015 年度頃には40%~50%に高まる。
ハイブリッド車や電気自動車はモーター、電池、
経済産業省「
世界の自動車生産量が8000万台ぐらいになるので、
増加分だけで数兆円規模の市場規模になる。
富国生命のレポートより引用
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