ミャンマー連邦共和国の現状


通称ミャンマー。東南アジア・
インドシナ半島の西部に位置する共和制国家。1989年までの名称はビルマ。インドシナ半島西部に位置し、北東に中国、東にラオス、南東にタイ、西にバングラデシュ、北西にインドと国境を接する。首都はネピドー(旧首都はヤンゴン)。日本の約1.8倍の国土。人口は約5900万人。GDPは350億ドル(福井県並)。識字率は、男性95%、女性89%と非常に高く、国民の約9割が仏教徒(上座部)。世界の投資先として魅力が高まっている。

◆政治
2010年11月に約20年ぶりとなる総選挙を実施した。
2010年11月13日には、アウンサンスーチー女史を自宅軟禁から解放。2011年3月30日には軍事政権が幕を下ろし、民生新政権が発足した。その後、新政権は、政治犯の釈放、為替レートの一本化、輸出税の免除など次々と新しい政策を発表。2014年のASEAN議長国に内定し、国際社会の注目が集まっている。
2010年の総選挙で形式的には民政移管を果たしたため

◆生活
為替レートが一本化され、空港での外貨両替が可能に。携帯電話も空港でレンタルできる。ヤンゴンのホテル、航空機ともにビジネスマンや観光客が多い。特に中国、欧米系のビジネスマン。ヤンゴンの土地の価格は、この2年で倍以上に跳ねあがり、第二の都市、マンダレーの発展も著しい。自動車の輸入自由化により、ヤンゴン、マンダレーともに街には急速に自動車があふれている。新たなショッピングセンターやビルも多く見かけられる。

◆経済
現段階でミャンマーに進出している企業は、中国が約27000社、タイが約1300社に比べ、日本はわずか50社に過ぎない(日本貿易振興機構)。この背景には、ミャンマーに経済制裁を科しているアメリカの存在があり、アメリカとビジネスをしている企業は、アメリカでどのような扱いを受けるかを恐れている。しかし、中国の約20%ベトナムの約30%の賃金という労働力の安さの一方で識字率の高さが特段際立っているため各企業が目をつけている。

◆今後
2012年 アウンサンスーチー女史の国会議員就任や、8月には欧米の制裁解除が予定。
2013年 は東南アジアのオリンピックともいえるSEA Gamesをネピドーで開催。
2014年 ASEAN議長国
2015年 ASEAN共同体の発足

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