金文


青銅器の表面に鋳込まれた、あるいは刻まれた文字のこと。金とは青銅器の事を指す。
中国の殷・周のものが有名。年代的には甲骨文字の後にあたる。
夏    殷   周
甲骨   金文  

後に説文(説文解字)が策定され、漢字の体系が出来上がる。

◇漢字の歴史
金文の後、春秋戦国時代になると地方ごとに通用する字体が違うという事態が発生した。
そして天下を覇した秦の始皇帝が字体統一に着手、そして生まれたのが小篆である。
小篆は次第に崩れて隷書(今文)を生み、隷書が更に崩れて草書、楷書、行書を生んだ。

夏    殷  周  春秋戦国 秦  前漢・後漢      隋・唐   明
甲骨 → 金文 → 大篆 → 小篆 →  草書 → 楷書 → 行書 → 明朝体
骨   青銅器  木片       紙

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