領土問題・侵略戦争に対しての責任

日本の過去の侵略戦争に対して責任を持つべき。
尖閣諸島や竹島、北方領土などの領土問題を日本は抱えている。また、太平洋戦争の責任問題も突きつけられているが、今の戦争を知らない世代はどのような立ち居地で問題を解決していく必要があるのだろうか。

かつて東西ドイツ統一を果たしたドイツのヴァイツゼッカー大統領の演説を聴いて、納得する部分があった。
「若い人たちにかつて起こったことの責任はないが、その後の歴史の中でそうした出来事から生じてきたことに対しては責任がある。罪の有無、老幼いずれを問わず、我々全員が過去を引き受けねばならない。全員が過去からの帰結に関わりあっており、過去に対する責任を負わされているのである。過去に目を閉ざすものは結局のところ現在にも盲目となる」

かつて起こった事は責任はないが、その過去を全員でひきうけ無ければならない。それは現実に今起こっている事であり人間としての感情に影響を与えている。その解決なしには、世界が平和になる事はないのだ。

一方でヴァイツゼッカー氏は、父親が開戦時の外務次官として務めた為A級戦犯(侵略戦争の指導」)として有罪。ヴァイツゼッカー氏はその父親の罪状を「まったく馬鹿げた非難だった。真実をちょうど裏返しにした奇妙な話である」と全面的に否定し、戦犯裁判の不当性を非難していますし、ヴァイツゼッカー氏はドイツ軍の戦争犯罪を取り上げた移動巡回展である「国防軍の犯罪展」を強く非難している。自身の戦犯に対する思想はあるが、演説の内容は自分たちに引き寄せて考えるべきなのだ。

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