歯石

○歯石(calculus)
口腔内の付着物などが石灰化してできる、容易に除去できない歯の沈着物である。
成分は無機質が約90%、有機質が約10%で、リン酸カルシウムを主成分としている。
歯石には新たなプラークが付着しやすくなるため、歯石の除去は歯周治療において重要である。

○プラーク=歯垢
いわゆる歯屎(歯糞、はくそ)。
歯牙表面に付着した黄白色を帯びた粘着性の物体のことを指す。厳密には歯牙との接触面は獲得被膜ペリクルと呼ばれる皮膜で、その上に形成されたものが歯垢。デンタルプラーク、また単にプラークと呼ばれている。
歯垢はその組成の8割が水分、残り2割が有機質である。その有機質の大半は細菌(口腔常在菌)とその代謝物であり、口腔内の清掃状態によって細菌が変化し、歯周病や齲蝕など様々な疾患の原因となる他、口臭等を誘発する。
歯垢が石灰化して歯牙表面に張り付いたものを歯石と呼ぶ。歯垢の間は歯ブラシやデンタルフロスなどによる口腔清掃によって除去できるが、歯石となると歯科医院等でなければ取ることは出来ない。

◎プラークコントロール(歯垢を着きにくくする)するには?
△規則正しい食生活
不規則な食事回数や間食などは、歯の表面が虫歯菌によって溶けやすく、プラークが付着しやすい状態を作る為、規則正しい食生活はプラークコントロールの1つです。

△繊維質の食品を良く咬んで食べる
歯の表面のプラークが繊維質を良くかむことで落とされて減少するため、これもプラークコントロールの1つです。

△定期的な歯石取り
自分で行うだけがプラークコントロールではありません。病院などで歯石などを取ると表面がツルツルな状態になり、プラークが付きにくくなります。これらもプラークコントロールの一つです。

△虫歯の治療
虫歯があるとその部分が段差となり、プラークが付きやすくなります。このため虫歯を治療して表面の段差が無くなれば、プラークコントロールに役立ちます。

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