パンデミック(H1N1)

 新型インフルエンザA(H1N1)が今流行っているインフルエンザの名前。A型。
日本においては、インフルエンザの感染報告は増加傾向にあり、9月28日から10月4日の1週間(40週)に30,765例で、1週間の1医療機関当たりへの受診患者数は6.40で39週(4.25)と比べて増加した。患者数の推計は全国に約33万例。定点あたりの報告数は今年の1月頃にピークを向かえ(30程度)、現在はそれと比べて低い値だが増加の兆しを見せている。またインフルエンザの種類を特定するインフルエンザウィルス分離・検出報告数によると、今年春頃のインフルエンザはB型や季節性(AH1)などの種類も多く見つかっていたが30週目頃からほぼ新型(AH1pdm)に移ってきている。これは新型が本当に蔓延してきている現象だ。
また世界的にみても、北半球の温帯地域では、インフルエンザウイルスの伝播及びインフルエンザ様疾患(ILI)の割合は増加が継続し、多くの国々で異常に早い秋及び冬のインフルエンザシーズンを引き起こしている。アメリカ及びアジアの熱帯地域では、インフルエンザウイルスの活動性は残っているが、インフルエンザウイルスの伝播の活動性は様々である。南半球の温帯地域ではインフルエンザの伝播は多くがベースラインに戻っているか(チリ、アルゼンチン、ニュージーランド)、減少傾向が継続している(南アフリカ、オーストラリア)。
もしインフルエンザにかかるのがいやなら温かくて湿度の高い南半球にしばらく住んでいるのがいいでしょう。

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