中産階級

資産家‐中産階級‐労働者階級
中産階級とは、労働者階級よりは資産があり、自ら資本家(ブルジョアジー)になるほどの資産はない階層。現代の日本においては平均資産が500万円‐1000万円の範囲。
ただし労務作業者や民間職員などの職業は労働者階級に分類される。
世界恐慌の後、ケインズ経済学に基づいた財政政策が立案されるようになり、恐慌を防止できるようになった。混合経済化が進展する中で完全雇用が志向されるようになり、労働者の賃金は安定的な成長を続けた。また、企業の旺盛な投資を支えるために、労働者の貯蓄が奨励され小口の資産形成が進展したことから、中産階級が台頭した。
社会学の立場では中産階級を新中間層と呼称し、マルクス主義の立場では上層労働者階級と呼称する。新中間層は商店主や自作農など、旧中間層に対応した用語だが、マルクス主義では賃金労働者である点は工場労働者と変わりがないとの認識で、「遅れた労働者階級」とも呼ぶ。
資本によって使役される立場であるけどもある程度資産を保有している職業人。

関連:中産階級?中流階級?
中流階級は社会学などでは上流階級と労働者階級の間の幅広い社会階層を含む階級として定義される。生活のために労働する必要があるという点で上流階級と異なるが、労働者階級と異なり肉体労働だけでなく、頭脳労働も売ることができる。第三次産業従事者から教員、中小産業資本家まで幅広い人々が含まれ、先進工業国では人口の殆どがこの階級に含まれるとされる。構成の多様さから複数形で「中流諸階級」と呼ばれる事もある。一般的には中産階級と混同。厳密にはマルクスが生産手段という観点から中産階級を規定したのに対し、「中流階級」には教員、個人投資家、自由業者、法律家など生産手段や階級闘争に関連しない職業が含まれる点で異なる。いわゆる自由資本から自由な立場。

資本家‐中流階級‐中産階級‐労働者階級

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