需給ギャップ

需給ギャップ=GDPギャップともいう。GDPギャップ=(名目GDP-潜在GDP)/潜在GDPで表される。このうち、名目GDPは内閣府の公表データによって知ることができるが、潜在GDPは直接観察することができないため、推計によって求められる。推計方法、推計に用いるデータ等が違えば、潜在GDPの推計結果も変わり、そこから計算されるGDPギャップも変わってくる。潜在GDPの概念にも大きく分けて2通りの考え方がある。ひとつは、労働、資本をフル稼働させた場合のGDP(=最大概念の潜在GDP)、もうひとつは労働、資本が過去の平均的な稼動状態にある時のGDP(=平均概念の潜在GDP)である。最大概念の潜在GDPを使うと、GDPギャップは常にマイナスの値をとるのに対し、平均概念の潜在GDPを使うと、労働、資本が平均的な稼動状態にあるときにGDPギャップはゼロとなり、それよりも稼働率が高ければプラス、低ければマイナスとなる。国際的に主流となっているのは、「平均概念」に基づくものであり、内閣府のデータをみるとプラスとマイナスを行ったりきたりしているので後者の数字で計られている。2006年ごろから変えたらしい。
この数字がプラスだと平均以上に物や人が稼動していることになる。逆なら勿論不況と呼ばれる。またプラスだと働きすぎ、マイナスだとゆとりがありすぎで名目GDPばっかり上昇している事(デフレになっていっている)になる。ちなみにGDPの地方版として、域内総生産 (GRP)というのもあるらしい。

世界のGDP(2008)
1 アメリカ 14,264.60
2 日本    4,923.76
3 中国    4,401.61
4 ドイツ   3,667.51
5 フランス  2,865.74
. 世界   60,689.81
. EU   18,394.12

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