猿楽

猿楽は、平安時代から室町時代にかけて流行した日本の芸能。および、それをもとに室町期に観阿弥・世阿弥らによって確立された芸能の、1880年までの名称。散楽、申楽とも書く。読み方は「さるがう」とも。演者は座頭級のものを楽頭、太夫、一般の座員を猿楽師、または単に猿楽とよんだ。猿楽という言葉は散楽の転訛したものである。申楽の表記は世阿弥の伝書で使われる。猿楽は本来神楽だから、神の字の旁を用いて申楽と書くのが正しい。「申」とはもと稲妻であり神の発する言葉でもあった。

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