GPWC

グランプリ・ワールド・チャンピオンシップの略。2001年、FIAを仕切るマックス・モズレー、バーニー・エクレストンらとF1の商標権や関連する権益、レギュレーションについて対立し、F1の未来に危機感を募らせた自動車メーカー系のF1チームが一致団結して立ち上げた団体。彼らは、共同声明としてフォーミュラタイプのモータースポーツグランプリを開催すると発表していた。
F1のビジネスはそのレーシングマシンの開発費やチーム維持費に対して、年間数十億ドルの規模に達するとされているが、その主たる原因がFIAにあると考える自動車メーカーが増えてきた。それを統括するFIA(FOMなど)に対して営業の透明性が不十分であるとしてエンジン供給元となる自動車メーカーがここ数年対峙している。しかし、FIA側も譲る異なる旧体制側としてフェラーリやレッドブルなどを陣営に加えつつ、また現在のF1の開発競争を過度としレギュレーションに変更を加えることで新参コンストラクターを有利に導く事でF1の体制を維持しようとしている。ここに旧体制と自動車メーカーの思惑がぶつかりモータースポーツの最高峰と呼ばれるF1がその魅力に影が出だしてきている。この後新興国の参加・日本やアメリカでの人気をうまく軌道に乗せられるかどうかがF1のビジネス的成功に関ってくるがそこにはこの不況における自動車メーカーの経営が深く関ってくる事はぬぐえない。

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