生物多様性

地球上にさまざまな生物や生態系が存在するさまを示す言葉。生物多様性条約では、生物多様性を「すべての生物の間の変異性をいうものとし、種内の多様性、種間の多様性及び生態系の多様性を含む」と定義している。国連の呼びかけで2001年から05年にかけて95カ国で実施された「ミレニアム生態系評価」では、世界の陸地面積の4分の1を耕地が占めること、漁獲対象種の4分の1が資源崩壊の危機にあることなど、生態系が人為的に改変されていることが数値として示された。食料や木材、気候の安定化といった、自然が人類に供給している機能の3分の2が、世界中で低下しているという。

※生物多様性条約は、環境保護団体の要請を受け、1992年ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開催された国連環境開発会議(地球サミット、UNCED)で調印式が行われ1993年12月29日に発効した。 2006年2月現在、日本を含む188か国およびECが加盟している。
(1)生物多様性の保全
(2)生物資源の持続可能な利用
(3)遺伝資源による利益の公平な分配
の3つを大きな目的の柱とする。

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