1973年に新潮社から刊行。著:安部公房。
4、5年前に手にしたが内容は殆ど忘れている。テーマは匿名性や自他関係の認識論。劇中に登場するフィルムの一コマの他、安部公房の写真作品8枚が挿入されている。書類内容によると、頭から腰までのダンボール箱をかぶった浮浪者が主人公である。箱には工夫を凝らした内から外への覗き穴など工作がなされている。登場人物は計6人。主人公の他に若い看護婦とその上司の医者、麻薬中毒者、或る箱男を追い払った人物、覗き屋の中学生などが登場。突然別人が書き始めたり、さらに脈絡不明の章があったりするが、よく読みかえせば説明はつけられるように構成されている。
4、5年前に手にしたが内容は殆ど忘れている。テーマは匿名性や自他関係の認識論。劇中に登場するフィルムの一コマの他、安部公房の写真作品8枚が挿入されている。書類内容によると、頭から腰までのダンボール箱をかぶった浮浪者が主人公である。箱には工夫を凝らした内から外への覗き穴など工作がなされている。登場人物は計6人。主人公の他に若い看護婦とその上司の医者、麻薬中毒者、或る箱男を追い払った人物、覗き屋の中学生などが登場。突然別人が書き始めたり、さらに脈絡不明の章があったりするが、よく読みかえせば説明はつけられるように構成されている。
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