縄文土器

縄文人はどんな生活を送っていたのだろうか。西洋の石器文化に対して縄文文化がある。かれら縄文人は農耕ではなく、狩猟採集という方法を用いて生活していた。栽培能力があるにも関らずである。そのため代表とされる文化の一つである縄文式土器というのもこれまた石器文化のそれとは異なり、煮炊き用としてつくられたのだ。そのため底が丸くなっていたりとがっていたりする。当時としてはなかなかユニークな方法。そしてそこには自然と共に暮らす彼らの宗教的な姿勢が入っていたのだろう。縄文式土器の文様にはそのような物語が刻まれている。土器を取り巻く模様に留まらず中後期に作られた火焔土器などは、縄文時代を代表する縄文式土器の一種である。燃え上がる炎を象ったかのような形状は、「火」とともに暮らす彼らの自然観が練りこまれている。

コメント