かな

古来日本の伝承術であったオーラルコミュニケーションから、漢字文化の流入による仮名の発達に日本の方法を見ることが出来る。それは言語術の発展であり、らしさの追求であるといえる。と言うのも、日本語の発音に見られる同音異義語や洒落、シャレ、オノマトペイアなどの方法がその文化進展、伝承を表し、今日の我々にもその感覚、ネイチャー感覚を齎してくれるからだ。
最初の仮名の発展は平安期に遡り、古今和歌集を真名序と仮名序の二つの序文に表した紀貫之の活躍が見逃せない、その後の「かな」を使った土佐日記もしかり、大きく日本の方法を見つめ、本居宣長や今日へと方向を示した立役者ではなかろうか。
現在の日本におけるそのような編集を試みる人は何処にいるのか、それを見てみたい。

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