ドイツ経済は好調か?

今世界の中で経済が好調な国というと、新興国を除く先進国の中ではドイツの名前が挙がる。

ドイツが好調なのは、ユーロが弱い、産業クラスターの蓄積、と言われるがそれ以上に改革の効果が大きいとみえる。

 大きく3つ。

 1つ目は労働市場改革
  しっかりとお金を払えば、解雇をしやすくするという解雇厚生
 2つ目は企業年金改革
  企業年金を減額しやすくできる
 3つ目は企業倒産法改正

企業倒産法は、債務超過ないしは、支払い不能になる恐れがある段階において会社経営者は倒産、会社の整理を申し立てなければならないことを義務付けた。産業の新陳代謝、お金を貸している銀行にとっても債務超過の恐れの段階でわかるので銀行のローンがあまり傷つかない。

 実はイギリスも判例法上は近い仕組みになっている、企業をだらだらと延命させないための法律。大改正をやった結果、経済規模はアメリカの1/5程度であるが、年間の倒産件数・会社を整理する件数はアメリカの倍以上、日本の5,6倍になる。

 ドイツは産業の新陳代謝をものすごく早く進めたことによって、生産性が高まり、経済好調の大きな要因となった。同じことは当然日本でもできる。


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